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絆リレー祭2023
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やんばいのぉ山添村
ええ天気やなぁ山添村
『やんばいのぉ』とは、山添弁で『いい天気だね』という意味です。
『やんばいのぉ山添村』は、関西弁では『ええ天気やなぁ山添村』になります!
『やまぞえ絆リレー祭2023』11月3日 開催決定!

山添村分校の問題 【1】このブログサイトを作った経緯

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目次

はじめに

2022年秋ころから、ある問題、多くの山添村民が驚きを持って聞き耳をたてる問題が、取り沙汰されるようになった。
「分校問題」である。
「本校化を断念して、廃校するのか!?」そんな声が、村内から聞こえてくる。
それだけではない。
「どうなっているの?詳しく知りたい!」との要望がある。
だから、このブログサイトを作った。

村立なのだから、村民が決めなければならない!

このブログサイトは、この問題に関して、なるべく正確な情報を偏りなく掲載するために設立した。
なぜなら、大きな問題であるにもかかわらず、情報が少なくて、みなさんが困っている(知りたがっている)からである。
そのうえ、複雑な問題がいくつも絡み合っている。
「廃校に反対!」では済まない問題がある。
このあたりを、整理していきたい。

加えて、70年以上の歴史あるこの高等学校をどうすべきか、多くの人に真剣に考えてもらいたいからである。
村立高等学校のことは、村民が決めなければならない
県や国に任せてしまうものではない。
これは、「村立」なんだから。
平成の大合併で奈良市との合併をせずに、独立独歩を選んだ山添村が保有するものなのだから。

本校である山辺高等学校のことを、旧都祁村の人も、奈良市の人もは、決めることが出来ないのですよ。
県立高等学校だから。

なのに、我々村民は、分校のことにあまりに無関心過ぎたと思う。
この高等学校は、私達山添村民にとって、どういう存在なんだろう?
このサイトを通じて考えてもらえたら、幸いである。

時間が足りない。なるべくなら、早く議論を進めたい

もうひとつ重要な時間の問題がある。
村長や教育長は、結論を急いでいるようにみえる。
この問題が出回り始めた頃、2022年12月には結論を出したいかのような勢いがあった。
2023年1月3日現在、多少、時間制限の話はトーンダウンしているけど、
それだけ急いでいる割に、行政は我々住民にどうしようと問うてくるわけでもないから、議論が進まない・深まらない。

だから、私が少しでも情報を提供したいということになった。

ご意見歓迎!

★まことに無責任ではあるが、このサイトを立ち上げた私(野村信介、山添村村議会議員)も、実は、数か月前まで無関心の代表だった。そのうえ、教育の専門家ではないので、情報が正確でない場合もある。

すべての記事は、私の責任のもとで掲載するが、誤りを指摘されたら即刻訂正してく方針である。
また、公序良俗である限り、寄せられたコメントはそのまま掲載するつもりである。
ただし、コメントは実名でお願いしたい。
実名でない場合は、削除することもあることをご了承願う。

①分校の正式名称 ややこしい名前の理由: 本校化を目指すことになった最初

私達が日頃「分校」って呼んでいる学校の正式名称は、
「山添村立奈良県立山辺高等学校山添分校」という。
奈良県立山辺高等学校とは、奈良市都祁友田町にある日頃「やまこう」と呼んでいる学校のこと。
旧都祁村が奈良市と合併する前は、山辺郡の一村だったから、山辺高等学校なのである。

そして、分校は、山添村にある「やまこう」の分校だから、「山添分校」であり、
設置者が山添村だから、「山添村立」と冠せられているのである。
しかし、県立高等学校の昼間定時制の県立高等学校分校であるために、管理責任者は県(=校長先生)となっている。

これは、実際に是正されなければならない問題であり、
すでに平成28年・2016年10月に、文部省から「村立」と「県立」の共有名称はおかしいために「山添村立に変更すべきである」と奈良県教育委員会は指導をうけている。(青字は、2022年12月の第4回定例会・文教厚生常任委員会所管資料追加分から。次の【2】の④で詳述する。)
この二重性を是正するには、「本校化」する必要があった(それしか解決方法がない)。

県教育委員会が文部省の意向を受けて、その結果、山添村教育委員会でも本校化にむけて準備を進めることになった。
すべて、平成28・2016年に端を発しているのである。

★当ブログサイトでは、この学校のことを、単に「分校」あるいは「山添分校」を呼ぶことにする。

②「本校化」と「村立移管」は、同じ? 違うのか?

もう一つ、誤解しやすい、混乱しやすい言葉が、「本校化」と「村立移管」という2つの言葉。

結論から言うと、山添分校に関して限定しての話だが、同じである。
「本校化」とは、分校を本校にするということ。
「村立移管」とは、文字通り、県立高等学校を村立高等学校に変更するということ。
ともに、分校の二重性(上の項)を解消するために、到達するべき状態を異なる言葉で説明しただけである。

だから、村の関係する書類でも、混同しているものがあるが、私達の山添分校における状況では、同じと考えて良い。

③分校のホームページを見てみよう!  本州唯一って!?

ところで、皆さんは分校のホームページをご覧になったことはあるだろうか?
一度、ぜひ覗いてみてほしい。

つい先日、リニューアルされたようだ。
トップページでまず目に飛び込んでくるのは「本州唯一の村立高等学校」という言葉である。
え? 本州唯一って、何が??

市立や町立の高等学校はあるが、全国的にも高等学校を設置している村は、数村しかない。
本州には、たった一村しかない。それが、この山添村であり、山添分校であるということ。

リニューアルする前には、こんなアピールする文言は、なかった。
なぜ、今回急にアピールすることになったのか?
私の想像であるが、分校を廃止するという話が、急に取り沙汰されるようになって、
分校自体が、とても将来のことに不安を感じているから(と私は思う)。

少子化や過疎化で、分校の生徒数は減少している。
そのうえ、山添村民の分校に対する興味・関心度も低下している。
こういうことが、「本校化」が進められていたはずだったのに、その一方で「廃校論」が急に出現した背景にある。
だから、「もっと分校に興味を持ってほしい! 全国でも珍しい村が保有する高等学校だよ!」
そう訴えかけている(と私は思う)。
そして、存続のために、教員が努力したいと考えている証なのだ(と私は思う)。

多くの村民は、分校にどんな生徒が学んでいるのか知らない。
どんな教師がいるのかも知らない。
しかし、このホームページを見たら、先生方が分校の教育に誇りをもって取り組んでいることが、感じられるのではないだろうか?

今日はここまでです。

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第一回はここまでです。
読んでくださり、ありがとうございました。
【2】もようやくアップしましたので、続けて読んでみてください。

皆様と議論できることを楽しみにしています。

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この記事を書いた人

野村 信介のアバター 野村 信介 山添村 野村医院長

60歳を過ぎて、山添村で野村医院を継承した開業医です。長年、三重県で勤務医をして過ごしましたが、年齢とともに、郷愁の念断ちがたくなり戻ってきました。
令和3年秋からは、村会議員にも選んでいただきました。野村医院での診療の傍ら、村興しにも精を出し、また、地域の問題に少しでも取り組んでいけるよう努めております。。
若い頃にはなかなか気づかなかった山添村の素晴らしさを、このサイトで皆さんに発信していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • みんなの力で作った「奈良県立平城高校」の廃止が決まり、多くの人が反対運動をしたのに覆すことができず、2022年(令和4年)3月1日に最後の卒業式が行われて消滅してしまいました。平城高等学校の校地は、2022年度から奈良県立奈良高等学校が移転して使用しています。「統合」ではなく、1つの高校を「廃止」して、県下一の高校を移転させるというのは、ずいぶんひどい話だと思いました。平城高校の卒業生は「母校」を失ったわけです。せめて「統合」なら。このときも、県民とのじっくりした対話がないままに、事実上、教育委員会の上意下達の形で物事が進んでしまいました。

    「奈良市立鼓阪小学校」も2026年度をめどに統廃合が予定され消滅の危機にあります。転害門のお膝元、東大寺の境内にある歴史ある小学校です。「都心部に子どもが減ったから」とのことですが、それでも残る子どもたちは、遠くまで長い距離を通わなくてはいけなくなります。不便であるばかりでなく、危険。周辺住民や卒業生が、廃校反対運動を始めました。

    「子どもが少ないから廃校」というのは、あまりに短絡的。そうすれば、なおのこと若い人の流入がなくなり、農村部は過疎化が,都市部は空洞化が進んで高齢者ばかりになってしまいます。そうなると田畑も荒れ、ますます人が来なくなる、の悪循環。

    子どもが少なければ、手厚い教育が可能になります。今こそ必要なのは、一人一人の顔が見える教育。それこそが、国の力となり、本当の「国防」になるのだと思います。

    自然豊かな山添村であれば、山村留学も可能でしょう。子ども時代や青春の一時期を山添で過ごした人々は、なんらかの形で生涯、山添村に関わり続けるはずです。そこから広がりも生まれます。学校は町のカナメです。なくしては絶対にいけないと思います。

    いままで村民が無関心であったならば、これからは注目して、学校を中心に、さまざまなことを発信していったらいかがでしょうか? やれることは、たくさんあると思います。みんなで一緒に考え、実行していきましょう!

  • 向井美樹さん(山添村民)がLINEにメッセージを送ってくださいました。それを、ここへのコメントにしてほしいというリクエストにお応えして、コピペして掲載します。

    ********

    村立であろうが、県立であろうが、村内の子供達、村外の子供達に何をしてあげられるかを考えるべきではないかと思います❗
    ここで、学んで世の中の為に仕事をして、喜んで頂く、そして生活をしていく。働くことは、よく「傍を楽にしてあげる」ことと教えて頂いたこともあります。なんの為に学ぶのかを考える場所であって欲しいと思います❗
    ただ、この学校で何もしてあげられない場所であるなら、廃校でも仕方がないと考えます。
    この村から、人間として成長して、社会の為、人様にお役に立つ、喜んで頂く人材育成の場所を考えるなら、県立でも村立でも、存続をするために、どうすべきかを考えるべきではないかと思います。
    僕は、特色のである学校として、存続を希望します。

    ********

    以上です。
    向井美樹さん、ありがとうございました。

  • 山添分校についての力のこもった投稿ありがとうございます。山添村は、2003年の住民投票、2004年の村長選挙で「小さくても輝く自立のむらづくり」を選択し、20年を経過しました。
    この間、行財政改革を進め村財政を健全化するとともに、二十歳までの子どもの医療費無料化、学校の耐震化と役場庁舎 建て替え、学校普通教室へのエアコン設置をいち早く実現、昨年4月から学校給食費の無料化を実施してきました。「分校本校化」の最大のネックは、財政問題です。しかし、合併問題の時には、51億円の起債(村債残高)があり、「財政に黄信号」でした。現在は、健全財政を保っています。しかも高校をもつことによって、地方交付税が維持、増額の可能性があります。要は、お金を出し学校を維持する山添村や学校を運営する教育委員会の決意次第ではないでしょうか。

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