はじめに
3月まで山添分校廃校問題を経時的に続けてきましたが、その後、約4か月間も、アップデートできずにいました。
分校のことを心配して下さっている皆様に、少しでも状況をお知らせするのが、当初の目的だったにもかかわらず。
大変、申し訳ありません。これからは、再び、状況をこまめに報告するよう努力します。
ブログを更新できない間に、色々なことがありました。
特筆すべきは、「分校のあり方検討委員会」が設置されたことです。
いまや分校問題は、この委員会が5月末に組織されて、『本校化するならば、どのような学校が相応しいか』を議論し始めています(この委員会については、当ブログも項を改めて設けます)。
昨年後半から廃校ありきで進めてきた政治手法を、為政者が改めたことは、評価されても良いと思っています。
今回の議会報告会の目的:新しい考え方・具体案を提示すること
さて、このような状況のなかで、6月25日に私の議会報告会を開催しました。
上に紹介したように、いま「どんな学校がよいのか」を村を挙げて議論し始めているので、
私達は、「村の農業政策と分校の活性化を繋いでいくための具体案」を提示しました。
私は農業の経験がないので、伊川健一氏(健一自然農園代表)をお招きしました。
主宰者の私が言うのもなんですが、「分校を活性化して、山添村の未来に繋げよう」という伊川氏の講演には、多くの参加者が感銘を受けました。
彼のアイデアこそ、分校の在り方検討委員会でしっかり議論すべき対象だと言っても、過言ではないでしょう。
従来廃校論に組してきた人達からも、この講演を聴いて本校化に意を改めるという声が、私の元にも届き始めたくらいです。
参加できなかったひとは、ぜひご覧ください。
第一部 野村信介の「山添村のお金の話」
私の講演は、おもに以下の三つのことを話題にしつつ、
最後に、「山添分校を本校化するのに最も必要なものはなにか?」持論を提唱しました。
分校本校化に本当に必要なものはなにか?
分校は、「金喰い虫」ではない
何度も申し上げていることですが、山添分校は、決して村の経済負担にはなっていません。
そのことも、今回の講演の中で触れています。
いまだに、このことを、廃校の一番の理由にあげる人がありますが、大きな間違いです。
今回の私の講演スライド(PDF)です(一部、加筆訂正しております)。ダウンロードしてご利用ください。
第二部 三宅正行議員の「馬尻山メガソーラー計画の現状」報告
この動画をご覧になる際は、下記のブログから、添付資料(プリント2枚)をダウンロードして参照ください。
★三宅正行議員から、馬尻山メガソーラー計画の現状を、客観的に解説していただきました。
開発計画が明らかになって約4年になるものの、業者は県から林地開発許可が得られないままであり、FIT制度の恩恵を受けることが出来なくなる状況にあります。
三宅氏が講演に配布した資料(A4プリントの表裏)を入手したい人は、下のふたつをダウンロードしてご利用ください。
第三部 伊川健一氏の講演「豊かな自然と共に巡りてつづく未来をつくる -魅力ある山添分校を目指して-」
★今回の議会報告会の、中心部分です。
分校存続や本校化に興味のある人は、もちろん、
まだそれに懐疑的な人も、まずは、伊川さんの話に耳を傾けてください。
約50分の講演は、傾聴の価値があります。
第四部 最後の40分間は、質疑応答
講演会最後の40分は、会場との討論会。多くの質問に、答えていきます。
メガソーラーのこと、
私が講演でふれた医療改革のこと、
自然農法のこと、などに質問が寄せられました。
動画約30分あたりで、藤田和子議員から、社会福祉協議会のユニークな活動である有償ボランティアグループ「ここさと(こころよりそうさとづくり)」の紹介、
さらに、33分過ぎで、浦惠里子氏から、11月3日に行われる山添分校の文化祭に合わせて、有志によるお祭り「絆リレー祭(仮称)」の計画が発表されました。
(ただし、「ここさと」に、藤田議員はもちろん、私や三宅議員もメンバーとして参加しているものの、今回の分校存続やメガソーラー反対運動とは、関係はありません。)
当日、会場で配布した「ここさと」パンフレットは、下からダウンロードできます。
今日はここまでです
講演中に、何度もお願いしたように、今回は皆様にアンケートを実施しました。
もし、このブログをご覧くださった方も、このアンケートに答えて良いと思われましたら、
下記をダウンロードしてください。
記入されたアンケートは、野村医院に直接お持ちくださるか、郵送、
あるいは、メールに添付して、お送りください。
さて、
山添分校を廃校しようという考えは、今も、村政を司る人たちの「強い方針」です。
その一方で、本州にひとつしかない村立高校をなんとか残したいという気持ちも、芽生えているようです。
当初の廃校への進め方が強引で、多くの不評を買ったことを反省し、村長達が基本に戻って「在り方検討委員会で議論する」姿勢で臨みだしたことは、良いことです。
そのうえ、「分校を本校化することによって、山添村の将来に活路を見出すことができるのではないか」という私達の主張にも耳を傾けつつあります。
彼等は、「山添村が、分校の存続と本校化に一致団結できるかどうか」、その情勢を見極めているのです。
このような状況のなかで、6月25日の議会報告会は、分校と山添村の未来を具体的に考える手立てを提示したのです。
在り方検討委員会や関係者の皆さんは、もちろん、村民の誰もが、故郷の未来を思い描く一助になれば、幸いです。
★質問やご意見をお待ちしています。
下記のコメント欄を、実名でご利用ください。
この場をお借りして、参加者の皆様に御礼を申し上げます。
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