11月23日、「一緒に自立を考える集い」を開催
今から20数年前、平成の大合併の波を受けて、我が山添村も、周辺の市と合併するかどうか? ずいぶんと議論がありました。
そして、ついに、2003年(平成15年)に、奈良市との合併を問う住民投票が行われましたが、当時多くの予想に反して、合併を反対する票が、合併を是とする票を上回るという結果でした。山添村は、その後も合併することなく、自立した村を維持して、今に至っています。
その住民投票から20年目にあたる令和5年11月23日、山添村議会議員の有志5名が、「一緒に自立を考える集い」を開催することにしました。当時合併反対の立場だった者も推進した者も、ベテラン議員も新米議員も、そして、政治家として左寄りも右寄りも関係なく、力を合わせて会を企画したのです。
当日、村の内外から、約60名もの参加者がありました。
このブログの動画をご覧になれば分かりますが、岡田先生への質問、さらにパネルディスカッションでは参加者も交えて熱心な討論もありました。
「集い」の主旨
「大きな市と合併することに、賛成だったか反対だった」とか、「あの時、合併した近隣の村(月ケ瀬村や都祁村)と比較してどうだ?」という議論よりも、
①合併を選ばすに自立を目指してきた我々の20年間を、どう考えるか?
②今後、さらに私達はなにを目指していけばよいのか?
そんなことを、少しでも考えることができれば良いというのが、5人の共通した認識でした。
集い 第一部 岡田知弘先生の記念講演
地域経済と自治体問題の第一人者である岡田知弘先生が、私達山添村に贈ってくださったエールのような記念講演を、動画にて案内します。前編と後編の二部構成です。
講演で配布されたレジュームと、示されたスライド原稿(PDF)を、講演動画の下に公開しております。講演を理解するのにご利用ください。
(岡田先生の略歴は、冒頭のアイコン画像に示されていますので割愛することをお許しください)
※ 動画と資料の公開を快諾下さいました岡田先生に深謝申し上げます。
集い 第二部 パネルディスカッション
岡田先生の講演に続いて行われたパネルディスカッションの様子です。
やはり、前半と後半(および総括)に分けております。
パネラーは、この集いを企画した五名の山添村議会議員です(一名は出席出来ず、メッセージの読み上げに終わった)。
奥谷和夫議員のスライド原稿
奥谷議員は、パネルディスカッションのなかで二回にわたってスライドを使いながら、話をしました。
そのスライド原稿です。
野村信介議員のスライド原稿
野村議員(私)は、パネルディスカッションの最後(岡田先生の総括の前)に、約10分間、このスライドを用いて、話をしました。
会を終えて、感じること
この集いを終えて、会の準備をしている時には考えてもいない考えを持つようになりました。
それは、平成の大合併の音頭に乗らず国に方針に呼応せず、自立を選択したわけだから、知らず知らずのうちに、これはエゴでしかないのではないか、あるいは、財政的に迷惑をかけているのではないかというようなネガティブな思考に傾きがちでした。しかし、この集いを通じて、合併しない選択をした自分たちは、
・地方自治の当事者としての責任と義務を負っていることを強く自覚せねばならない、
・その責任と義務を果たすことによって、自立を目指す私たちは、地方自治という権利を享受することができる、
と考えるに至っったわけです。
このような気持ちを維持しながら、今後も新米村会議員として、山添村の発展に尽くす所存です。
関連する新聞記事
集いから2週間余り経過した12月10日(日曜)、毎日新聞朝刊の奈良版に、下記のような記事を見つけた。
私達の気持ちや、あの日の状況をよく表しているので、ここに紹介しておきたい。
コメント