はじめに
2024年(令和6年)後半、本校化に舵を切ったと、村民の多くから受け取られていた分校の将来が、実は、そうではないかもしれない!という雰囲気が流れ始めた。分校の存続が厳しいと、村長が憚らずに口にするようになったからである。
さらに、彼は、令和7年度末には、存続か廃校の結論を出すとさえ言うようになった。
これに対して、本校化を望む我々は、「山添分校の本校化と存続を望む会」を結成して署名活動を行った。
昨年前半まで、さまざまな施策を取り入れて、分校の本校化を目指していた村長に、もう一度、民意を伝えて、本校化への決意を促したいからであった。
年が変わった1月上旬に本格的に開始して、2月20日まで、約6週間、署名を募った。
3月4日から始まる山添村第一回定例議会に照準を合わせ、2月末日に村長に全署名を届けた。
総数3,197筆
6週間の期間中、署名の呼びかけに、多くの方々が応じて下さった。
それだけでなく、自ら、仲間・親戚・知り合い・職場を廻って署名を集めて下さる人も、続々と名乗りを上げて下さった。
2月20日の〆切までに集まった署名は、3,197筆に及んだ。
この中には、分校の在学生が、自ら集めた署名も含まれている。
そのうち、村内に住所を有する者は、825筆に上った(村民約3,000人の28%)。
山添村以外の、奈良県下から1,100筆以上、
伊賀・名張市だけで700筆以上、
その他、近畿圏の府県をはじめ、関東から鹿児島まで全国から署名は届けられた。
山添分校の卒業生たちはもちろんのこと、分校の貴重な役割と価値を理解し、それを応援する人たちの声が、このような結果に繋がったと考えられる。
この場をお借りして、署名して下さった方々、そして、署名のために奔走して下さった方々に深く御礼申し上げます。
3,197筆という数字の意義
たった6週間足らずの間に集まった署名の数「3,197筆」の意味は重い。
さらに、私達「山添分校の本校化と存続を望む会」の事務局には、3月2日現在も、すこしずつ署名は届いている。
早晩、4,000筆をも越えるであろう。
村民800筆超というのは、それを目的としていないものの、
条例の制定や改廃を住民が請求するには、充分すぎる数である。
議員や首長、教育長などの解職を請求するには、あと5%(150筆)を要するが、
もしそれを目的にするとなれば、今回の署名はしっかり手応えのある数である。

2月28日、村長は署名を受け取った
2月28日午後1時、山添村役場に、我々は、署名を持参し、村長に直接届けた。
村長は、集まった署名の数の多さに驚いた様子であったが、彼の口は、重かった。
署名の束を、恭しく受け取ったものの、「分校の運営は、現在の山添村には重荷である、3月4日から始まる議会で、分校の方針を述べたい」という旨の答弁を繰り返した。
彼の表情も重いものだった。
表情から感情を読み取れなかった。
しいて言うならば、「為政者の顔」を覗かせていた。

5年前に、ともに署名する仲間だったが、
五年前、やはり私達は、署名活動に明け暮れていた。馬尻山のメガソーラー計画を許可しないよう県知事に求めるためだった。最終的には、10,000人以上の皆様が署名収集に協力して下さったのである。
当時、山添村の条例を無視した村政の対応でメガソーラー計画が持ち込まれたことを忘れてはならない。あれさえなければ、私達は、故郷の分断を被ることなく、メガソーラー計画さえやってくることはなかったはずだ。しかし、拙い村政は、条例を無視しメガソーラー開発を容認するかの様相で、認可への道を進めようとした。
地元で自然と水源を守るために、メガソーラー開発阻止を目標に立ち上がった私達は、様々な活動を展開したが、署名活動もそのひとつであった。その署名に、村長に就任するよりずっと以前のことなので、現野村村長も協力した。あの当時は、仲間だったのだ。
数年に及ぶ反対運動の結果、当時の村長は再選を断念したし、メガソーラー開発を目指した会社も、現地事務所を引き払う結果となった。
今回は、どうだろう?
あのメガソーラー騒動の時、今の村長は、一緒に署名した仲間だった。署名や反対運動の節目節目で、喜怒哀楽を共有した仲だった。しかし、今は、私達の署名を受け取る立場になってしまった。
どんな気持ちでいてくれるのかな?
たった数年間、村長の立場にいただけで、ここまで「為政者然」となってしまうものなのか。
仲間だった村の人が一カ月半も苦労して署名をを集め、役場に持ってきたのに、
「ご苦労様」とか、そんなセリフはないのだろうか。
テレビモニター彼は、「村長たるべき態度を示す」人、そんなふうに映っている。
3月から始まる議会では、3,200名近い人たちの注視のなかにあることを、忘れないでいてもらいたい!
まだ署名は、受け付けています!
3月2日現在、前述のように、まだ事務局には、記入された署名用紙が届く。
第一次の署名収集は、2月28日をもって完了したが、その後届いたものを、ひと月後あたりを目途に、再度届けることになりそうである。
〆切までに書けなかったひとは、下記から用紙をダウンロードして、ご利用くださいませ。
署名用紙の送付先や問い合わせ先も、この用紙を印刷したら明記されているので参照ください。
今日は、ここまで
村長が3月議会で結論を出したいとしているので、
議会の緊張は高まるばかり。
3月4日の議会初日、傍聴に来ていただきたい。
分校問題を質す私の一般質問は、おそらく午後3時半ころからでしょう。
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