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やまぞえ絆リレー2020
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やんばいのぉ山添村
ええ天気やなぁ山添村
『やんばいのぉ』とは、山添弁で『いい天気だね』という意味です。
『やんばいのぉ山添村』は、関西弁では『ええ天気やなぁ山添村』になります!
『やまぞえ絆リレー2020』2021年5月9日に延期となりました。

~巡り巡る農村の社~ 山添村神社巡り⑱ 中峰山 神波多神社~

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神波多神社に向かう国道25号線傍にある中峰山の道標。
目次

中峰山 ~ 社寺に関係して神秘的なことに出会う場所 ~

「中峰山」と書いて「ちゅうむざん」と読みます。古くは、「中峯山」とも書かれていましたが、峰が常用漢字になったことから、現在は一般的に峰が使われています。ここでは、その時代に応じて、新しい時代は「峰」として、古い時代は「峯」として使い分けをして表記させていただきたいと思います。

この大字は、山添村の北東部で、名張川を隔てて北東は三重県伊賀市に接し、昔は「大川(おおこ)の渡」や「松瀬の渡」と呼ばれ、隣接する伊賀の国を結ぶ交通の要衝で、地域は賑わい、伊賀文化の影響を受けることも多かったそうです。
中世の藤井庄文書に「中分山(ちゅうぶせん)」とあり、神波多神社の祭神「牛頭天王(ごずてんのう)」によった俗称地名として「天王(てんのう)」とも呼ばれています。

この地域の名張川沿いでは、縄文土器が多数発見され、縄文時代から人々が住んでいたことがわかります。この遺跡は、大川(おおこ)遺跡と言われ、県の文化財に指定されています。
江戸時代は、旗本奥田氏領の仲峯山(ちゅうぶざん)と旗本庄田氏領の中豊前(ちゅうぶぜん)に分かれており、明治8年に合併して、中峯山(以後「中峰山」)となりました。
この地域にある神波多神社は延喜式の臨祭に畿内界10カ所に祀った疫神の1つとなり、中世のころには既に神波多神社を中心として大和・伊賀にまたがる地域の崇敬聖地となり、参道から牛の宮(御旅所)にかけて商屋や宿屋、酒屋など商業的に栄えたと言われています。
戦国時代には、織田信長の伊賀攻めの拠点となり、その際に、神波多神社や善明院が焼失して、確かな資料が何も残っていないのが残念です。

牛の宮から神波多神社に向かう参道

明治29年には、伊賀上野銀行波多野支店、明治39年には中峯山郵便局ができ、その他に中峯山駐在所や牛の宮信用購買組合も設立され、交通、経済、文化の中心でした。今でも、波多野郵便局、波多野診療所、商店、機械・建築・塗装関係の店など多様な施設があります。また、大川遺跡は公園化され、カントリーパーク大川(おおこ)として、キャンプでも賑わっています。

カントリーパーク大川

また、耕地面積は少ないが、かつてコボウの品質が優れていて、「伊蔵牛蒡(いぞごんぼ)」で有名だったそうです。

中峰山は、社寺に関係を持つ地名と言われています。奈良の東方には、忍辱仙、大慈仙、誓多林、菩提山など印度仏跡に擬した山号を冠した名(寺院)が多く、神波多神社内の鷹峯山善明寺の山号が中峯山に転じたものと考えられます。ちなみに、その善明寺領があった地域が助命(山添村神社巡り⑥ 助命にて説明)となったと言われています。
また、峯の字は山(やま)と夆(ほう)からなり、夆は、神の鉾杉のような木や枝に神様が降りてくるという意味になるそうです。つまり、峯は、神様が降りてくる神木のある山、神がかり、神秘的なことに出会う場所を意味し、この字からも、神波多神社に関係した地域、地名だと推察することができます。
この善明院が名刹であったことは、今でも、地域の民家や小字などの地名に増坊や塔頭の名称と考えられる「寺ん坊・福せん坊・大せん坊・蓮の院・安養院・中ん坊・とど坊・井の坊」などが残っていることや古瓦や五輪塔の残片が発掘されていることからもうかがわれます。
また、参道にある「牛の宮」は、神波多神社の祭神である、素盞鳴尊(すさのおのみこと)が、牛が好きで牛に乗ってお出になったので、この名がついたと言われています。

奈良県指定文化財としての神社本殿の説明
村指定文化財としての石燈籠の説明

神波多神社 ~ 天王さん・獅子舞笛太鼓ひびく ~

疫病の神と言われ、本殿は県指定文化財で、石灯籠(正和元年=1312年)は村指定文化財です。
参籠所には、奉納された防疫や雨乞い、戦勝祈願の絵馬が今も多数掲げられています。

神社の氏子は13ヶ大字に及びます。

神社の例祭(天王祭り)は10月15日に行われ、獅子舞と山車・お神輿による牛の宮に至るお渡りの行事は、代々先輩から厳しく仕込まれ現在に引き継がれています。特に獅子舞は村の無形文化財に指定されています。例祭当日は、獅子舞と笛太鼓の音が響き渡ります。

多数の大絵馬が掛かる参籠所
例祭当日、神社境内で披露される獅子舞(村指定無形文化財)
例祭に参加した氏子13大字の旗
牛の宮全景

祭神:春日大神 素戔嗚命 櫛稲姫神

他に、六柱神社があり、波多蔵人(はたのくらんど)と波多武彦命(はたのたけひこのみこと)が祀ってあります。

中峰山

*この内容は、山添村史などを参考に作成しました。
さて、次回は、「~巡り巡る農村の社~ 山添村神社巡り⑲ 広代 菅原神社」を紹介します。

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この記事を書いた人

こせがれのアバター こせがれ 兼業農家のご主人

山添生まれ、山添育ち。農村の暮らしを通して、食や農、自然や地形、歴史や文化、スポーツや子育て、健康や長寿‥などなど、様々なことに関心が芽生えて来た、小せがれです。
「足元より、少し前を向いて歩きたい♪ どうせ一度の人生だから」をモットーに実践しているつもりです。
これからもよろしくお願いしますm(._.)m

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