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伏拝 ~ ひれ伏して拝む、神野山信仰の地名 ~
「伏拝」と書いて「ふしょうがみ」と読みます。
この大字は、山添村中央部にある神野山の南山腹の440~500mの高所の傾斜地に集落があり、山頂近くの南面に古刹神野寺があります。
背後の山(神野山)を信仰の対象として拝んだことからこの地名になったと言われています。
南北朝期から伏拝荘と呼ばれ、貞和3年(1347年)2月日付「興福寺段銭段米帳」には「伏拝荘」と記載があり、中世には、「伏針村」や「臥拝村」と書かれていました。
江戸期には、幕府領から伊勢津藩領となり、伊賀から畑郷の村々を通って奈良に向かう交通の要衝でした。
また、地域の神野寺(こうのじ)は、奈良時代に聖武天皇が勅し、僧の行基によって開基したと言われており、代々皇室の勅願所だったそうです。
ゆるやかな山腹斜面には、パイロット事業で開けた茶園が広がっています。


八幡神社 ~ しっかりと大きい 狛犬のア・ウン ~
明治42年4月に伏拝の八幡神社、箕輪の春日神社、堂前の今宮神社を合祀して、三柱神社とされましたが、昭和24年にふたたび現在地に八幡神社として遷座されました。
祭神は、品陀別命(応神天皇)。



*この内容は、山添村史などを参考に作成しました。
さて、次回は、「~巡り巡る農村の社~ 山添村神社巡り⑧ 箕輪 三柱神社」を紹介します。