『やまぞえ絆リレー2020』ランナー募集開始しました!
やまぞえ絆リレー2020
ブログカテゴリー
プロフィール背景画像
やんばいのぉ山添村の画像
やんばいのぉ山添村
ええ天気やなぁ山添村
『やんばいのぉ』とは、山添弁で『いい天気だね』という意味です。
『やんばいのぉ山添村』は、関西弁では『ええ天気やなぁ山添村』になります!

【田んぼの仕組みを科学する】 ♪田んぼの不思議♪① 

2020 6/25
【田んぼの仕組みを科学する】 ♪田んぼの不思議♪① 
目次

◎ はじめに ~「田んぼの不思議」

「ごはん♪おかわり~♪」。真っ白で、フワフワ・ホコホコのごはん♪
農耕民族、稲作文化を継承してきた私たち日本人にとって、主食となるお米、そしてそのお米を育てる「田んぼ」はとても大切な財産の一つです。

あたりまえに毎日食べている「ごはん」ですが、私たちの暮らし、特に「田舎暮らし」に米(稲)は、行事や祭事、方言やことわざ、自然と農業、地形と田んぼなどなど、いろいろなかかわりがあるように思います。

一番身近で一番大切な食べ物「お米」そして「田んぼ」♪
私たちの住む中山間地域では、既に田植えが終わり、蛍が乱舞しています。平野地域でもちょうど田植えが終わったところです。

そこで、これから収穫の秋にかけて、いろいろな視点でお米のこと、田んぼのことを調べて投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

田んぼは優れた人工栽培装置

お米は、短期で育ち、保存もでき、栄養価も高い・・・。いわゆる「スーパー フード」。
こんな便利な食べ物、稲(米)を発見した私たちは、自ら栽培して収穫することを学び、実践しながら、いろいろな創意工夫により、豊かで安らかな暮らしを目指し実現してきました。

そのお米を育てる田んぼの仕組みをご紹介します。

まず、田んぼは、水を溜める器になっています。そのため田んぼは、
①農地が水平である、
②畦畔(畔、あぜ)と呼ばれる堤防で囲まれている特徴があります。
田んぼは人々が原野を切り開き造り上げてきました。そして田んぼに水を溜めるという大発明で、お米を安定的に栽培できるようになりました、特に私たち中山間地域では、傾斜地形のため、切り開いた田んぼは階段状に段々になっており、棚田と呼ばれています。 田んぼは、不利な地形の中でも水平な農地を確保した、優れた人工栽培装置ともいえます。

画像
田んぼの生き物 アメンボ

3層構造で浸透水をコントロール

水平な農地は、水が溜まり、稲を育てますので、大きく3層の構造になっています。

画像

一番上は、「作土層(さくどそう)」と呼ばれています。養分や有機物を含んだ土の部分で、稲が生育するメインステージです。大体30cm程あります。

その下は、「鋤床層(すきどこそう)」と呼ばれています。人や機械を支える働きをします。床とも呼ばれ、田んぼを作るときには、まずこの層を固くして、水を下に漏れるのを防ぎます。しかし、まったく漏らないのも困るため、微妙な固さです。

さらにその下は、「地下水帯(ちかすいたい)」と呼ばれ、土の浸透水などの地下水(湧水)が流れる層になっています。

水を溜める壁(堤防)「畦畔」

水を溜めるためには、畦畔(畔、あぜ)という壁(堤防)が必要です。畔はモグラなどが穴を開けて水漏れがしないように、防水加工が必要となります。
昔は、手作業で畔塗りをしていましたが、今はトラクターの畔塗機や、波板、プラスティックの板などで防水します。場所によっては、コンクリートで畔を固めるコンクリート畦畔もあります。近年では、環境配慮や森林材料の活用の観点から、プラスティックの波板などに代わって、間伐材などの板の活用の実験も始められています。

また、畔は苗や肥料、収穫した稲を運ぶ通路でもあります。

画像
田んぼの生き物 水クモ

冷たい水を守る万能水路「横手水路」

画像
今度田んぼに行ったら、横手水路を探してみてください。

中山間地域の棚田などでよく見るのですが、田んぼの山手側に水路があります(上の図参照)。田んぼの面積減るし、わざわざ、田んぼの中にまた水路なんて、無駄では?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この水路を「横手水路」と呼んでいます。

水が冷たい中山間地域では、すぐに田んぼに水を入れると冷たくて、稲ね育ちが遅く(悪く)なるので、この水路を流れる間に、水を温めて田んぼに入れる工夫のための水路です♪
また、稲刈りの時は、山際から湧き出る湧水を水路で受け止めて、田んぼに入らなくして、田んぼを乾かす役目があります♪

その他に、この横手水路は、年中水が溜まっており、ドジョウやヤゴ、カエル🐸などの生き物たちの住み家にもなっています♪

画像
横手水路から流れた水が、田んぼに流入するところ(田植え前)

水が溜まることで良いことたくさん

田んぼは、水を溜めることにより、こんなに良いことがあります。

①肥料をあまり与えなくても空気や水、土壌の中から天然の肥料である窒素やリン酸などを取り出して吸収・利用できる。
②土の中の水分調節が不要である。
③連作障害がなく、同じ作物を毎年栽培し続けられる。
④雑草が少なくなる。田んぼの表面に長時間水が溜まっているため、酸素欠乏のような状態になり、生育できる雑草が少なくなる。
⑤土壌が酸欠状態になり、作物の生育に有害な微生物や線虫などの生物が死滅する
⑥稲を寒さから保護する。水は一度取り入れた熱をなかなか発散しないので、稲のセーターのような役割を果たす。
⑦河川から引き入れた水に養分が含まれている。
⑧過剰な成分を流し出す。
⑨塩分をはじめとして、作物の生育に有害な成分を流し出す。

画像
田んぼの生き物 カエル

自然や地形と共生してきた田んぼ

私たちにとって大切なお米ですので、豊作になるように創意工夫をして自然とも仲良く共生してきた先人の方々の知恵と理念を田んぼの仕組みからも感じることができると思います。

ちょっと視点を変えて、科学的に、生物的、物理的に田んぼを見てみるのも面白いのではないでしょうか?

あわせて読みたい
ワクワク、ドキドキ・・・「農ある暮らし♪」
ワクワク、ドキドキ・・・「農ある暮らし♪」【はじめに】「やんばいのぉ~」「うっとしのぉ~」って言葉ご存知ですか?私たちの地域(大和高原「山添村」)で昔から使われている言葉♪「いい天気ですね。」「天気悪...
田んぼのある風景
棚田の風景 山添村で写す

さて、次回は、「田んぼの不思議♪②「大切な水の流れ」をお届けします。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます

目次